徒手療法家・ライフヘルスコーチ 佐藤勝美

イベント「歩く暮らし」について

おなかから元気にからだを動かす Onaka Training(おなかトレーニング)と、暮らしと健康をととのえるオンラインサロン「Club おなかにてあて」を組み合わせたイベント、それが「歩く暮らし」です。

便利な現代生活の中ですっかり歩かなくなってしまった人、反対に身体を使い過ぎて、痛みに悩み歩けなくなってしまった人、そんな人たちのためにもう一度「歩く」を楽しむ暮らしを目指そうというイベントを企画しました。

毎月最終日曜日、私が参加者と一緒に歩き、一人ひとりに合った「歩く」をサポートしています。

「Club おなかにてあて」の「学ぶ・つながる」のコーナーでは、「歩く暮らし」に参加した方に、そして参加できなかった方にも、歩くを楽しむための情報をお伝えします。

一雨一度(ひとあめいちど)

秋の気温の移り変わりを、ひと雨が降る毎に気温が一度下がるとして、こんなふうに言います。

しかし、先週通り過ぎた大きな台風の後は、高山村の朝は急激に冷え込みました。

一度どころではない気温の急降下に、私は薪ストーブに火を着け、治療室を暖かくしていらっしゃる方を迎えています。

薪ストーブが燃える仕組みは、どこか生き物の呼吸に似ています。

薪の種類や乾燥具合、どの位空気を送り込むかによって燃え方、暖まり方が変わります。

秋、

人の身体も冷えに向かう変化の季節に、しっかりと呼吸を整え、身体を動かし来る冬に備えましょう。今回から3回に渡り「呼吸」をテーマにお話を展開していこうと思います。

今月は「呼吸をてあてする」と題して、呼吸を感じることからお話しします。さあ、3つのポイントと全体のまとめを通して学んでいきましょう。

⒈ 無意識にしている呼吸を意識してみる

皆さんは大きな環境の変化や強いストレスを感じた時に、胸が詰まって呼吸が浅くなるのを感じたことがありませんか?

私のところにも、「呼吸がうまくできないんです」とか「胸がつまって息が吸えません」というような相談が来ます。

残念ながら呼吸のように無意識にコントロールされた生理機能は、バランスを失ってから意識することが多いのです。

呼吸は自律神経にコントロールされ、意識しなくても1分間におよそ12回、一日にすると15,000回から20,000回も繰り返しています。

呼吸は、酸素を用いて生きるためのエネルギーを得る手段で、酸素を使ってろうそくの炎が燃えるように、体内でも酸素によって大きなエネルギーが作られているのです。

しかし、生きていく上で欠かせない呼吸は、不安定な暮らしのリズムやストレスなどの影響によって乱れてしまいます。そして、うまく酸素を体内に取り込むことができなくなるため、危険信号としてのシグナルを出し、そこで初めて呼吸を意識するのです。

さてさて、不便を感じて意識に上がってきたこの呼吸を、どうすればいいでしょうか?

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この記事を書いた人

徒手療法家

さとう かつみ

佐藤 勝美