「自律神経」の先生 佐藤 勝美
【6/5開催】暮らしの中でできる予防医学セミナーのおさらい
お陰様でオンラインサロン「Club おなかにてあて」を無事6月にオープンすることができました。
すでに会員登録してくださった皆さん、ありがとうございます。
そして、これから続く一人ひとりとのつながりをとっても楽しみにしています。
皆さんの健康と暮らしに寄り添えることは、私にとっても幸せなことです。
「Club おなかにてあて」ではオンラインでのつながりだけではなく、
皆さんとのリアルなつながりを大切にするために、毎月セミナーやイベントを計画していきます。
オープン後の初回は、
私「Club おなかにてあて」オーナー、佐藤勝美が講師を務めさせていただき、
先日6月5日に開催いたしました。
こちらの「学ぶ・つながる」のコーナーでは、
開催したセミナーやイベントの様子をお伝えしたり、
参加できなかった方のために、内容を振り返っておさらいしてみようと思います。
では、今回のセミナーのおさらいをどうぞ。
予防医学という考え方
オンラインサロン「Club おなかにてあて」を始める前にも、私は「暮らしの中でできる予防医学セミナー」というタイトルでセミナーを続けてきました。
医学とありますが、私は徒手療法家であっても医療従事者ではありません。
しかし私が初めて予防医学を学んだ時に、
教えていただいた現役ドクターからこんな言葉を頂きました。
「予防医学を日本に広めていくには、皆さんのような医療資格以外のセラピストたちの力が必要なんです。むしろ医療の現場でしか健康を考えていない人たちより、暮らしに近いところで健康に関わることのできる皆さんの方が大きく広めることができるかもしれません。」
この言葉を授かり予防医学を学ばせてもらった私は、
私が暮らす医療の選択肢が多いとは言えない過疎の村にこそ、予防医学という考え方を広めた方が良いと思い、
普段の治療に加えセミナーを開き、伝えることを始めました。
皆さんは予防医学という言葉をご存じですか?
今回のセミナーに参加してくださった方も、予防医学という言葉を知らない人ばかりでした。
ですから、まず予防医学の基礎を私なりの言葉でお話してみようと思います。
健康寿命と予防医学
今では私たちの寿命は延び続け、人生90年に手が届こうとしています。
しかし一方で、自立した生活を送れる期間「健康寿命」は、
平均寿命より男性は約9年、女性は約12年も短いことが分かりました。
これは支援や介護を必要とする期間が平均で9〜12年もあるということです。
そうならないように、長い人生を最期まで元気に過ごすためには、
健康寿命を延ばすことが必要なのです。
平均寿命が延びた反面、多くの日本人の生活は複雑になり、
様々なストレスを強いられるようになりました。
様々なストレスを解消するために嗜好を満たす楽しみや食べ物も次から次に生み出されますが、
ストレスを発散できてもエネルギーを使い過ぎれば疲れてしまうし、
嗜好性だけが強い食べ物はかえってからだには毒になることが多く、血液の流れや免疫が段々と壊されていってしまいます。
その結果つらい症状に悩まされることになっても、症状さえなくなれば良いという対処療法だけを続けていたら、
やがてもっとつらい症状に悩まされてしまいます。
そして遂には自立した生活を続けることは難しくなり、
寿命は続いても健康寿命は終わりを告げてしまいます。
それを防ぐためには予防医学が必要なのです。
転ばぬ先の杖とはなかなかいかないし、心配ばかりしていては人生はつまらないものになってしまいます。
しかし、細胞レベルで壊れてしまうような重い病気を患ってから、
今までもっと生活習慣に気をつけていればと、後悔したくはありません。
私たちには、人生を最期の時まで本当の意味で幸せに暮らせる健康法が必要です。
そして、それを共有して喜びを分かち合えるつながりが必要なのです。
過去の歴の中で、同じ種の仲間を幸せにすることを喜びにできた種属だけが、
進化して種をつないでこられたそうです。
なかなかの難問ですが、私は治療家としてこんなことを考えずにはいられなくなりました。