情動と感情

ここでひとつ確認しておきたいのが、ゴールを目指すということが、単なる感情のコントロールで終わらないことです。ところで皆さん、感動に対して情動という言葉を知っていますか?

感情と情動は異なります。情動とは、外的刺激や内的な記憶の想起に伴って生まれる生理的反応を指します。そこには大きく自律神経が関係しています。したがって、これは他者により計測が可能です。一方、感情は、情動の発生に伴う主観的な意識的体験です。そのため、これは基本的には本人にしかわからないものと考えられます。

人はついいつ感情に振り回されます。そして、相手のことを愛している身近な人こそ、感情に寄り添うがため「何も変わらなくてもいいのよ、そのままで…」と声をかけてしまうものです。「Club おなかてあて」では、単に感情を満たすだけのサポートではなく、感情の原因となる情動にまでフォーカスして、自律神経にアプローチして、生理的反応の安定を図り、ゴールを目指します。そして、自律神経が安定して働いていれば、感情も安定して、感情に振り回されることもなくなるのです。

この記事を書いた人

徒手療法家

さとう かつみ

佐藤 勝美