暮らしと健康をととのえると言っても、
魔法のように一瞬で、すべてを変えることはできません。

すべてを一瞬で変えてくれる魔法の杖を欲しがると、
日々の暮らしは刺激や不安に追われ、
ジェットコースターのように激しい変化の繰り返しになってしまいます。

それでは、いつかは自律神経が疲れ果ててしまいます。

自律神経が疲れ果ててしまってはホメオスタシスが保てなくなり、
おなかの中の環境とおなかの外の環境との調和がとれなくなってしまいます。
自律神経はゆっくりとでもゆらぎ続けることが大切なのです。

おなかの外の環境が不安定に変化しても、
自律神経がゆらぎ続けることによって、
おなかの中の水分や塩分、糖分の濃度や量、あるいは体温や血圧などを、
ある一定の範囲内に保ってくれます。

ですから、暮らしと健康をととのえるためには、
すべてを一瞬で変えてくれる魔法の杖を欲しがるよりも、
あなた自身の暮らしをゆっくりとでも、ととのえていくことが必要になります。

暮らしと健康をととのえる要素

暮らしと健康は、
栄養、デトックス、運動、睡眠、ストレスコントロール、休息、マインド、酸素(姿勢)など、
様々な要素によって成り立っています。
食べ物だけ気をつければいい、運動だけすればいいと考えるのではなく、
多角的に、柔軟に視点を持つことが大切です。

そしてもし、あなたに叶えたいゴールがあるならば、
ゴールから逆算して、今できることを選びながら、
長期プログラムを立てて目指してみてください。

「Club おなかにてあて」は予防医学をベースに、
あなたのすこやかさとあなたにとっての心地よい暮らしが、
続いていくようにサポートしながら一緒にゴールを目指します。

今回の特集「おなかの森にすむ人たち」では、
暮らしと健康をととのえる上で、   
どんな知識よりもどんな努力よりも大切なお話をしようと思います。

健康になることが目的ですか?(動機深く理解する)

「Club おなかにてあて」に興味を持ってくれた方は、健康を手に入れたいと望んでいるか、今現在何かしらのつらい症状に悩んでいる方がほとんどではないかと思います。そんなあなたに、先ず第一に聞いてみたいことがあります。

あなたにとって健康になることが目的でしょうか?

この質問に、「今まで健康になることしか考えていませんでした。」と答えた方は、健康を何となく、病気か病気ではないかの二つにひとつで考えていたのではないでしょうか。

健康とは病気か病気ではないか、二つにひとつではない

そこでぜひこの機会にもう一度、一層深くあなたが健康を手に入れたいと思った動機を考えてみましょう。

コロナ禍に襲われた時、社会は漠然と先の見えない不安に陥りました。でも、そんな時だからこそ、改めて自分や家族、大切な人たちの暮らしや健康、そして幸せについてよく考えて、言葉にして話す機会が増えた方もいると思います。野生の中で生きる動物たちは、外的環境に常に注意を払っていなくてはなりませんが、反面生きるという目的に向かって夢中になって生きることができます。しかし、便利で快適な生活を手に入れた人間たちは、ふとすると何のために生きているのか、私にとっての幸せってが何なのか、わからなくなってしまうことがあるのです。

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この記事を書いた人

徒手療法家

さとう かつみ

佐藤 勝美