徒手療法家 佐藤 勝美 × 画家 小島 加奈子

オンラインサロン「Club おなかにてあて」オープンの年に、
応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

今年最後の「おなかの森にすむ人たち」は、
オンラインサロンのメニューに挿絵を添えてくれている、画家の小島加奈子さんと、
オンラインサロンオーナーの私、佐藤勝美との共作Web絵本

「おなかの中と外をつなぐもの」

をお届けします。

Web絵本のテーマは、
「Club おなかにてあて」が大切にしているキーワード、自律神経です。

特に暮らしの中で考えた時には、
自律神経は関係性の中で働くので、とらえようによってはどんなふうにでもとらえることができます。

しかし、とらえどころがなく、知ろうとすればするほど、その手から離れていってしまう自律神経。

暮らしが不安定になり、健康を損なってしまった人にとっては、
「私を不安にさせてしまう厄介なもの」
としか感じないかもしれません。

しかし、私の話す自律神経に、画家の加奈子さんはこんなふうに答えてくれました。

「自律神経っておなかの森に住む妖精のようですね」

こんな素敵な投げかけから、このWeb絵本の制作が始まりました。

自律神経とは

外、中

25時を告げる時計

私の言葉に加奈子さんが絵を添えて、
そしてさらに、
素敵な音楽が重なりました。

オンラインサロン「Club おなかにてあて」のオープンに合わせてスタートしたポッドキャストで、オープニング、エンディングテーマに曲を使わせていただいている北海道在住のギタリスト夢和さんの曲

「25時を告げる時計」です。

この曲の入ったCDのリーフレットにはこんな言葉が添えてあります。

僕はいつでも待ってるよ
あの部屋の鳩時計が
25時の扉を開いて
僕だけの時間で遊ぶんだ
僕は今夜も待ってるよ
25時を告げるのを

ー 25時を告げる時計 ー

このWeb絵本を編集して仕上げてくれたWebデザイナーの高木くんが、インスピレーションで偶然選んだ曲ですが、
不思議な化学反応を起こしました。

人に生まれながらに備わっている体内のリズムは
25時間に近いことがわかっています。

このような人間を含む動物に備わっている、昼夜の日内リズムとは少し異なる独自のリズムを

サーカディアンリズムと言います。

サーカディアンリズムとは「およそ1日の長さのリズム」という意味で、
光とは関係なく、動物に備わっている体内リズムです。

人の場合、おひさまの光や時間の情報がなければ、1日につき約1時間、起床・就寝などの生体のリズムが遅れていくそうです。

そのずれていくリズムを、24時間という昼夜の日内リズムに修正をする役割をしているのが自律神経です。

ある意味、人はずれが起きる暮らしを楽しみ、ずれを共有して文化を作っているのかもしれません。

ただ、そのずれもあまりにも偏ったところで動けなくなってしまうと、
自然と調和することができなくなり苦しくなってしまいます。

そこを不安定にゆらぐ暮らしを楽しみながらも、
時々、自律神経が安定したところへ揺れ戻してくれる。

偶然選んだ、一曲が不思議なストーリーを物語ってくれました。

一人ひとり揺れながら目指すところ

北の自然と寄り添い暮らす加奈子さんが描き

アコースティックギターの魅力は何といってもその揺れる音色にあると、生音にこだわる夢和さんが奏で

「Webは生き物」と表現するWebデザイナーの高木くんがととのえて

出来上がったこの短い絵本を皆さんに贈ります。

この短いWeb絵本も、
見てくれた人、聴いてくれた人によって感じ方は一人ひとり違うと思います。

あなたのおなかの中で、あなたのおなかの外とのつながりで、あなたがみたい方向によって様々に変化する自律神経。

新しい年に、
あなたをきらきらと輝いた何かとつなげてくれるのも、
自律神経かもしれません。

どうぞ皆さん、良いお年をお迎えください。

音楽:夢和 (ギタリスト夢和(ユメカズ)のオフィシャル・サイト・夢和の森

Webデザイン:高木 剛志

この記事を書いた人

徒手療法家

さとう かつみ

佐藤 勝美