すこやかさはあなたの中にあり、あなたの暮らしの中にあります。

自律神経がととのってすこやかでいられれば、
暮らしは心地よく過ぎていき、それだけでも幸せを感じることができます。
すこやかさは幸せの土台として必要なのです。

「Club おなかにてあて」では、
すこやかさとはただ病気ではない状態を言うのではなく、
あなたの暮らしと健康がととのい、
幸せを感じている今と、とらえています。

そしてあなたが今、幸せを感じていられるように、
予防医学をベースに、
あなたの暮らしと健康をととのえるお手伝いをします。

それも、ただ一方的に暮らしや健康に役立つ情報を伝えるだけではありません。
あなたが暮らしの中でできそうなことを、
あなたと一緒に考えていくのです。

それでも、忘れないでいてほしいことがあります。
「Club おなかにてあて」の主役は、
あくまでもすこやかさを目指すあなた自身ということです。
私たちはお手伝いをする脇役でしかありません。

あなたが主役のあなたの暮らしは、
いつまでも同じように過ぎていくわけではありません。

時には病気、災害、貧困、争い、孤独など、
何かが起こって不安定になってしまうことがあります。

それでも、おなかからのメッセージに耳を澄まし、
安全だと感じるつながりの中にいれば、
自律神経はその時々の変化に不安定にゆれながらも、
からだと心をすこやかに保ってくれます。

そしてまた、今を心地よく暮らし続けることができるのです。

私たち一人ひとりは、
ホメオスタシスという命を支える力強いしくみを持っています。
しかし、ひとりぼっちになって孤立してしまうと、
そのしくみが働かなくなってしまうことがあります。

一人ひとりの命を支えるしくみは、
命を支えるつながりの中にあってこそ本当の力を発揮します。
そしてそのつながりは、
双方向の関係であることが大切です。

かつては健康だった人も、数年後には誰かの手助けが必要となるかもしれません。
反対に、今は誰かの手助けを必要としていても、
すこやかさを取りもどせば、今度は誰かを幸せにすることだってできるのです。

ですからぜひ、
いつでも、暮らしと健康について相談できるつながりとして、
「Club おなかにてあて」を活用してください。

今回の特集「おなかの森にすむ人たち」は、
あなたが主役の、あなたの暮らしと健康をととのえ、
あなたがゴールを目指すためのヒントをお話ししてみようと思います。

暮らしと健康は、変わりゆく今の連続

徒手療法家(徒手療法とは手を用いた治療のこと。てあて。)の私は、初めて相談を受けた際には、しっかりと問診の時間を取ります。問診で治療の8割が決まると言っても過言ではないからです。

例えば一言に腰痛と言っても、その原因も痛みの感じ方も一人ひとり違います。それに、悩んでいる一人ひとりとその暮らしもみんな違います。そこに触れることなく治療はスタートしないのです。

しかし時々、相談にいらっしゃる方からこんな話を聞くことがあります。「病院に行っても話を聞いてもらえない…」「原因がはっきりしないと、心の問題や歳のせいと片付けられてしまう…」など、自分を受け止めてもらえず、検査や診断で分析と評価だけされたような失望感を感じているようです。治療する側からしたら診断名がつき、病気か病気でないかが大きな問題となりますが、相談する側の暮らしや健康は、単純に二つに分別できるものではありません。

健康とは病気か病気ではないか、二つにひとつではない

様々な検査で定規を当てられても、必ずしもその人の困り感と一致するとは限らないのです。診断名や検査結果は、今の症状を理解するための参考にはなりますが、その人自身とその人の暮らしの全体像を理解したことにはなりません。大切なのは、暮らしや健康は固定されたものではないということです。今のお悩みや暮らしについて詳しく聞くのと同時に、今に至るまでの経過を知り、今からどこを目指していきたいのかを考えてみる必要があります。

暮らしと健康は、変わりゆく今の連続です。私たちは、小さな不快感に悩んだり、手の届かないような夢を目指してもいいのです。

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この記事を書いた人

徒手療法家

さとう かつみ

佐藤 勝美