「Club おなかにてあて」オーナー 佐藤勝美

オンラインサロン「Club おなかにてあて」がオープンして3ヶ月が過ぎました。少しずつですが会員登録してくださる方も増え、その一人ひとりのお顔を思い浮かべながらこの記事を書いています。

私は2011年に群馬県北部の高山村で治療院を開業し、田舎の村ならではの人から人への口コミでたくさんの人が来てくれました。

集客に何らかの自信があったわけではありませんでしたが、一人ひとりに向かい合うことよりたくさんの人を集めることが優先しないように気をつけました。

今思えばそんな考えで続けてこられたのも、一人ひとりとのつながりに支えられてきたからだと思います。

そのつながりは、「持ちつ持たれつ」のような助け合いの精神というよりは、治療や運動療法の効果を最大限に引き出し、人から人へ健康をつなげていく大切なポイントだと思っています。

開業して数年経ち、徒手療法のプラスアルファとして学び出した予防医学という考え方に出会って、「やっぱりそれが大切なんだ」と、より強く思うようになりました。

健康はその人の中にあり、その人の暮らしの中にある。

今月の特集のテーマは「一人ひとり」そして「予防医学」。

この二つのキーワードがなぜ大切なのか、この二つのキーワードがどう結びつくのかお話ししてみます。

暮らしと健康は固定された今ではない

私はクライアント様と初めてお顔を合わした時、問診にしっかりと時間をかけます。問診で治療の8割が決まると言っても過言ではありません。

例えば一言に腰痛と言っても、その原因も痛みの感じ方も一人ひとり違います。そして、悩んでいる一人ひとりとその暮らしもみんな違います。そこに触れることなく治療はスタートしないのです。

相談にいらっしゃる方がよく言うのは、「病院に行っても話を聞いてもらえない…」「原因がはっきりしないと、心の問題や歳のせいと片付けられてしまう…」などの失望感です。自分を診てもらえず検査や診断で評価だけされたように感じているようです。

治療する側からしたら診断名がつき、病気か病気でないかが大きな問題となりますが、相談する側の暮らしや健康は、そんなふうに分別できるものではありません。

様々な検査で定規を当てられても、必ずしもその人の困り感と一致するとは限りません。診断名や検査結果は今の症状を理解するための参考にはなりますが、その人自身とその人の暮らしを理解したことにはなりません。

大切なのは、暮らしや健康は固定されたものではないということです。今のお悩みや暮らしについて詳しく聞くのと同時に、今に至るまでの経過を知り、今からどこを目指していきたいのかを考えてみる必要があります。

私たちは、小さな不快感に悩んだり、手の届かないような夢を目指してもいいのです。

もしあなたが今、健康を損ないバランスを失っていても、「あなた=バランスの悪い人」ではないのです。今、バランスの悪い状態になっているだけです。

「Club おなかにてあて」で繰り返し伝えたいことがあります。

人は不安定だからこそ安定するのです。

だから不安定に揺れる自律神経を整えるために、おなかにてあてするのです。

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この記事を書いた人

徒手療法家

さとう かつみ

佐藤 勝美