呼吸トレーナー・佐藤 勝美

横隔膜は意識しにくい

何より大切な呼吸なのに、その大切さが意識しづらいのにはちょっとした事情があります。呼吸の中心となって動く横隔膜が使えているのか使えていないのかが自覚しにくいのです。 筋肉、腱、関節などには、固有受容器と呼ばれるセンサーが備わっていて、からだの位置や動きなどの情報を脳に伝えています。しかし、横隔膜にはこの受容器が少ないのです。反対に、呼吸のたびに動く横隔膜の情報を、毎回脳に届けていたらかなりウザくなってしまいます。

そこで私の治療院「おなかてあて」では、呼吸の良し悪しを横隔膜の上下にある胸やおなかの形や動きを測り、改善していこうとアプローチしているのです。

最初は難しいかもしれませんが、普段スルーしている呼吸に光を当ててみたら、さまざまな気づきが起こってきます。先ずは、意識してもしなくても一日2万回も繰り返す自分の呼吸をチェックしに来てください。 おなかにてあてして横隔膜を意識して、心地よい暮らしを手に入れましょう。

この記事を書いた人

徒手療法家

さとう かつみ

佐藤 勝美